こんばんは。昨日のことですが、美しい文字で書かれた封書が私宛に届きました。差出人は女性です。女性の名前はまったく心当たりがありません。封筒が凝っておりまして、グランドピアノとリストの楽譜らしきものがデザインされています。


封を切りますと封筒と同様のデザインでA5程度の便箋に、CDのお礼が認めてありました。以前恩師のお見舞いをエントリーした時に、追記でとなりのベッドの方が、私の音楽のお見舞いを聴かれていて、好きな曲があっとのことで、恩師の退院後、病院へ行かれる時に、同じCDをとなりの方にお見舞いとして手渡していただくように依頼してあったのです。そのお礼のことでした。



入院時はラジカセなどの再生装置を持ち込んでいなかったため、退院後お家で聴かれての礼状でした。「マドンナの宝石」の間奏曲が、私のCDの中にあったということで、たいそう感激されたそうです。もちろん顔も知らない、挨拶も交わしていない見ず知らずの人からCDを贈られたら驚くのは当然のことと思います。恩師からは「その方」の入院は長引きそうだと聞いていたのですが、1月の初旬に無事退院したとのことで、私もほっとしています。



キャンドルサービスというものは、今でもするのでしょうか。私たちの結婚披露宴のその時のBGMがこのマドンナの宝石の間奏曲でした。この曲はもちろん当時の婚約者(現在の私の妻)と試聴して決めたものですが、この曲が悲恋物語だとは披露宴会場に出席した誰もが気づいておりません。ただ一人を除いては。もっとも私は先輩の披露宴で「あざみの歌」を歌って大喝采を浴びたことがあります。これは先輩の花嫁さんからのリクエストだったのです。これも実は別れの歌なのですが、私のギター弾き語りに興味を持たれたため、強行した次第です。もちろんこれは先輩ご夫婦と私の三人の秘密です。